世界のお酒大全

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ウイスキーができるまで・2(より詳しく)

   


ウイスキーができるまで・1(より詳しく)の記事の続きです。

 蒸留する

いよいよ蒸留の段階にはいりました。水とアルコールの沸点の違いを利用して、蒸留を行います。モルトウイスキーの上流では、銅製のポットスチルと呼ばれる単式蒸留器を2度以上通して、アルコール度数90%以上の蒸留液を作り出します。

ポットスチルはその計上や加熱方法、上部に着いているパイプの角度、パイプの先で気体を液体に戻す冷却の方法、全てにおいて諸動作のタイミングなどによってウイスキーの味が大きく変わります、ウイスキーつくりの全ての工程の中でも、蒸留を担当する職人には特に高い技術が求められる、一番重要な作業です。

 

 

熟成させる

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「ニューポッド」とよばれる熟成直後の蒸留酒は、非常に荒々しくて飲みにくい味をしています。これを木製のたるに詰めて寝かせることで、円熟させてまろやかさを作り出し、心地いい香りをつけていきます。

ウイスキーの熟成は一般には10年以上行われます。このときの容器は、内部を火入れして焦がしたオーク(樫)やミズナラの木製のたるを使います。ちなみにアメリカンウイスキー(バーボン)では新品のたるを使いますが、スコッチウイスキーではバーボンやシェリー酒を熟成したあとのたるを再利用することで、香りや味のニュアンス付けに一役買わせています。

たるの大きさや材質、たるの来歴、そして補完の状況によっても、付加される香りや味は大きく左右されるので、場合によっては熟成期間の途中で別のたるにお引越しさせることもあるんですよ。

 

 

ブレンドする

ウイスキーは一つのたるのお酒からできているわけではなく、いろいろなたるで熟成された原酒をブレンドして作られています。先ほどまでの工程を、さまざまな条件で作り分けることで、多様な個性をもった原酒を作り出し、それをブレンダーと呼ばれる職人の鼻と舌によって混ぜ合わせて味を作り込んでいき、一つのウイスキーが完成されます。なので、ブレンダーはウイスキーの職人の中でも花形的存在です。

モルトウイスキーの多くは、熟成年数は記載されているのに、ワインのように醸造年が記載されていない理由について、醸造酒と違って原料のでき不出来に影響されにくいという理由がありますが、それ以上にこのブレンドという工程で多くの厳守が混ぜられて味が均一になるように調節されているからなんですよ。

 

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