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キルシュの歴史・キルシュができるまで

   


キルシュはドイツ語で「さくらんぼ」。さくらんぼから出来ていると聞くと可愛らしい雰囲気がありますが、さすが蒸留酒、けっこうアルコール度数は高いです。日本ではやはりお菓子作りで親しまれているかなと思います。チーズフォンデュの本場スイスでは、チーズを温めて溶くのにこのキルシュをダバダバ加えることも。ワインならわかりますが、キルシュもそうして使われるようで、こうなると子どもはもちろん大人でもしっかり酔っ払ってしまうほどなのだとか。

 キルシュのトリビア

さくらんぼ酒ケーキ「キルシュトルテ」

オシャレなケーキ屋さんで、キルシュトルテを見たことはありますか?キルシュをしっとりとしみこませた、香り高い美味しいケーキです。ドイツのシュヴァルツヴェルダーキルシュトルテは直訳すると「黒い森のさくらんぼ酒ケーキ」。なんとも怪しくメルヘンな響きだとは思いませんか?
焼きあがったケーキを乾燥させないように包み、キルシュがたっぷりと入ったシロップを贅沢に塗りこめます。シロップを砂糖と水で煮立てて作った後にキルシュを加えるので、しっかりとお酒の味が残りますから出来上がったケーキは大人の味に。子どもは初めて食べるとその強いお酒の味にあまり好きに慣れないことも多いかもしれません。

キルシュヴァッサーとキルシュガイスト

お菓子作りのレシピでキルシュと書いてあれば「キルシュヴァッサー」のことを指しています。ヴァッサーはドイツ語で水という意味があるので、さくらんぼ水。水というには少々強烈ですが笑

フランス語では「オー・ド・ヴィ・ド・スリーズ」=さくらんぼのブランデー。キルシュはフルーツブランデーの一種で、フルーツブランデーには他にもリンゴで作られたカルヴァドス(フランス・ノルマンディー地方で代表的なフルーツ・ブランデー)や、プラム類や洋梨、ベリーなどのフルーツブランデーがあります。

ドイツではキルシュヴァッサーの他にキルシュガイストと呼ばれるものもあり、製法の違いから名前が分かれています。
果実を潰す等してから醗酵させて、それを蒸留すると「ヴァッサー」となり、果実をアルコールに漬け込んで醗酵させずにそのまま蒸留したものが「ガイスト」と呼ばれています。アンズやベリー類は後者のガイストの製法で作られることが多く、木苺(フランボワーズ)のブランデーはヒンベア(フランボワーズ)ガイストと呼ばれていますよ。

キルシュができるまで

キルシュヴァッサーは、さくらんぼの果実を潰して醗酵させ、その後蒸留し、熟成させます。樽の色素が液に移らないように色素の出にくい材質の樽を使用したり、ガラス瓶に詰めて醗酵していたり・・・。

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