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アクアビットの歴史・アクアビットができるまで

   


アクアビットが史実に最初に登場したのは15世紀ごろの話。ただし、この頃のアクアビットはヨーロッパ大陸からワインを輸入し、それを蒸留したもの・・・ということはブランデーのことだったみたいですね。その後16世紀ごろに穀物が利用されるようになり、18世紀頃には新大陸の作物であったジャガイモが広く北欧地域で作られるようになり、それを利用した現在の形のアクアビットが生まれたそうです。

1756年にドイツで7年戦争という戦争があり、それ以降に新大陸から北欧にジャガイモが流入し始めたといわれています。この7年戦争によりジャガイモが流入し始めたということで、スウェーデンではこの7年戦争はジャガイモ戦争とも呼ばれているそうです。

 アクアビットのトリビア

船の重りに使われた?

現在のアクアビットは熟成をしないものが主流となっていますが、中には熟成をさせる製品もあります。18世紀頃に樽に詰められてなんと船の重りとして使われたこともあるアクアビットは、その長い船旅の中で熟成し、ウイスキーのように色がついて味わいも良くなったものがあったんだとか。それにちなんで今でも樽詰めで熟成するアクアビットがあるんだそうです。

スウェーデンでは欠かせないお酒なのに・・・

その地方では命の水とまで呼ばれるお酒だというのに、同じように命の水という語源を持つロシアのウォッカや西欧のブランデーのような知名度がないアクアビット。存在すら知らない人が多いんではないでしょうか?東京でもアクアビットを飲めるお店は本当に一握りと限られています。もし見かけたら、一杯くらい試してみて欲しいものです。

アクアビットができるまで

ジャガイモを麦芽を使って糖化させた後、連続式蒸留器で蒸留します。ここで、アルコール度数95度以上のきわめて強い蒸留液を作って、加水してハーブ(キャラウェイ・フェンネル、アニス、クミンなど)や香辛料を加えてもう一度蒸留します。

ほとんどのアクアビットは熟成をさせずに仕上げるので無色透明の液色になりますが、ノルウェーで生産されているリニエという銘柄のアクアビットは、樽に詰めて熟成させるので色が付いた仕上がりになります。

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